ああもう40年も経ったのかという想いがみんなの顔に現れていた。1回生は10数名でよく集まっては飲み会をしていたので、いつもの顔ぶれが多かったが、40年ぶりに会って街中ですれちがってもわからない顔もあった。先生方10名を含めて29名の参加があり、定員40名の学科であったので、約半数の卒業生が集まったことになる。
元第3講座の教授の平井先生の乾杯で会食が始まり、約30分間あちこちで会話が弾んだ。4つの講座があったのでテーブルも4つ用意され講座ごとの配席であったが、そのうちそれも崩れてテーブル間を移動しての談笑が続いた。そんな中、幹事の友久君が時間をかけて編集した「懐かしの写真ショー 学生時代編」が上映され、先生方も卒業生も懐かしさに思わず見入っていた。
45分ほど経過し、先生方のご挨拶が始まる。1番手の平井先生からは最初の就職の際に、新しく作ったシステム工学科のパンフレットを持って、あちこちPRして回った苦労話や登山の為に何ヶ月も留守を頼んでいた当時助教授の池田先生に叱られたお話があった。つぎに元第4講座教授の前川先生からは、新聞でも「いばらの新学科」と言われた諸君は思いのほか順調に就職でき、そろそろ1回目の退職時期だが私のように再就職、再々就職して今後も活躍して欲しいとのお話をいただいた。続いて元第1講座助教授の藤井先生からは「システム工学科」という学科名が決まる前には「体系工学科、組織工学科」などの名前が議論されていたというお話があった。つぎに元第2講座助教授の冨田先生は、40年経ったというのは信じられないが、当初システム棟の前に植樹した桜が今は見事に咲いていることを思うと、やっぱり40年経ったという実感が湧くとのお話でした。元第3講座助教授の池田先生は急遽東京出張とのことで、ビデオメッセージをいただいた。
続いて「懐かしの写真ショー ハート&ハート編」があり、ほとんど毎年のように集まる井之上君が経営するペンション ハート&ハートでの思い出深い写真ショーが上映された。驚いたことに、いつ誰が参加したか記録があり、7〜8人から多い時で15〜16人が参加していたが、顔ぶれは毎年多少入れ替わって40名のほとんどが1度は顔を出しているのではないかと思う。
講座ごとの全員スピーチが始まり、卒業生だけでなく第2講座ではお亡くなりになった元教授の瀬口先生の奥様と、当時は院生で現在はシステム情報学研究科教授の多田先生、第3講座では黒江先生と杉本さん、第4講座では金田先生と雛本先生にもスピーチをいただいた。
あっという間の3時間であったが、また集まろうと約束して散開した。
宮 康弘 (システム1回) 記
|