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 小さな同窓会支援事業ご報告 平成23年度 
前川禎男先生叙勲祝賀会


前川禎男先生におかれましては、平成23年春の叙勲に際し、教育研究に対する先生の長年のご貢献およびご成果が評価され、瑞宝中綬章を受章されました(参考: 前川禎男先生『勲章を拝受して』, KTC No.73 p.48)。この御受章をお祝いするため、神戸大学工学部前川研究室OBが中心となり、平成23年11月20日(日)に神戸ポートピアホテル南館サファイアの間において「前川禎男先生 叙勲祝賀会」および「前川研究室 研究交流会」が開催されました。

叙勲祝賀会に先立って開かれた研究交流会には、29名の方々に参加していただきました。システム工学科4回生の和田耕一氏 (現筑波大学教授)の司会で、参加者の方々から前川先生へのお祝いの言葉および近況報告をいただきました。情報関係の会社で第一線の仕事をされている方々が多いのはもちろんでしたが、新聞社や放送会社などのマスコミ関係に就職されている方々、会社を経営されている方々が何名もいらっしゃり、幅広い方面でOBの皆様が活躍されていることがわかりました。また、大学教員として教育研究活動を行われている方が多いのも前川研究室の特徴といえると思います。

引き続いての叙勲祝賀会には、39名の方々に参加していただきました。祝賀会の進行は、システム工学科7回生の松田秀雄氏 (現大阪大学教授)の司会で行われました。最初に、システム工学科前川研究室で当時助教授を務められた上原邦昭先生 (現神戸大学教授)による前川先生のご略歴の紹介、叙勲までの手続きの流れの紹介がありました。次に、電気工学科12回生で前川研究室の助教授を務められた金田悠紀夫先生(神戸大学名誉教授・元関西学院大学教授)から御祝辞をいただき、続いて、システム情報学研究科研究科長の多田幸生先生によるご発声で乾杯が行われました。

乾杯に引き続いての歓談中は、前川研究室の昔の写真約50枚がプロジェクタで上映されていました。能登や大山への講座旅行の写真、前川研究室で開発したLispマシン、Forthマシン、Prologマシンの写真、皆さんの若かった頃の集合写真など、これらの写真を眺めながら、昔話に花が咲きました。また、前方のステージには受章された勲章が飾られており、実際の勲章を間近で拝見されていただくことができ、大変感銘を受けました。賞状にあたる勲記は、実物は大変大きいため、代わりに写真がプロジェクタで上映され、そちらを拝見することができました。

歓談がしばらく続いた後、電気工学科14回生の宮西洋太郎先生 (元三菱電機・元公立はこだて未来大学教授・元宮城大学教授)による御祝辞、電気工学専攻6回生でシステム工学科の前川研で当時講師を務められた雛元孝夫先生 (広島大学名誉教授)による御祝辞があり、システム工学科20回生の麻植周・希美ご夫妻による花束と記念品の贈呈が行われました。その後、再びしばらく歓談の時間がありましたが、次第にお酒も回ってきたせいか、テーブルを自由に移動しての会話がはずみ、大変和気あいあいとした雰囲気となりました。

祝賀会も最後に近づき、前川先生からのご挨拶がありました。叙勲までの経過や、以下の言葉を含めた20枚のスライドを用いたお話でした。

  • それはBITで始まった
  • Stay Hungry, Stay Foolish --- Steve Jobs
  • 吾唯足知 --- 龍安寺
先生は今年ちょうど傘寿のお祝いのお年とのことですが、大変お若く非常にお元気で、お話の内容もユーモアと示唆に富んだ大変楽しいものでした。教え子である我々もまだまだ頑張らなければと意を強くした次第です。

その後、集合写真の撮影、参加者それぞれと前川先生とのご挨拶があり、最後に全員で前川先生をお見送りして会を解散しました。前川研究室らしい、アットホームな雰囲気の楽しい会でした。なお、会のスナップ写真などは以下のWebページからアクセスできます。ただし、閲覧にはパスワードが必要ですので、Webページ中に記載されている問合せ先までお問合せください。
最後になりますが、この会の開催にあたり情報知能工学科同窓会CSクラブの「小さな同窓会支援」事業のご支援いただきました。心よりお礼申し上げます。また、神戸大学工学振興会(KTC)には名簿作成等で多大なご協力をいだだきました。心より感謝いたします。

田村直之 (システム5回) 記

CS14講座同窓会

 平成23年7月16日,神戸市中央区下山手通にある PIZZA×TRATTORIA LICCA にて, CS14講座を卒業/修了した方々を中心とした関係者による同窓会が開催されました. 同窓会には現在CS14講座を受け持たれている 玉置久教授・太田能准教授を含む計25名にご参加いただきました. 同窓会のはじめには,玉置教授から, 東日本大震災以後関係者の安否が気がかりであったこと, 今日無事が確認できてうれしく思うことが述べられ, 慌ただしい世相の中,多くの方々が参加されたことに感謝の言葉を贈られました. そして玉置教授の音頭による乾杯のもと開会となりました. 会の途中では各世代の代表者として 清水氏・曽原氏・高口氏・廣田氏・松本氏・大谷氏から, 近況の報告や各自の仕事の動向,在学当時の日常生活や研究活動の想い出, さらには先生方への謝意を語っていただきました. そして岩田氏・太田准教授より結びの言葉をいただき,閉会の運びとなりました. 今回の同窓会は,玉置教授を中心とした先輩・後輩間の繋がりを強める, とても意義のあるものになりました. 最後になりましたが,同窓会の開催にあたって「小さな同窓会支援」事業を通して ご支援いただきました,CSクラブへ厚く御礼申し上げます.

大原 誠 (情報知能10回) 記

システム工学科瀬口研究室同窓会

 平成23年6月18日(土)午後3時から帝国ホテル大阪・芙蓉の間にて、神戸大学工学部システム工学科瀬口研究室(システム設計講座)同窓会が大阪大学基礎工学部瀬口研究室との合同で開催された。

  1990年6月、瀬口靖幸先生突然の訃報から21年、初めての合同同窓会には来賓を含め75人が集った。笹部幸博氏のウイットに富む司会で会は始まり、両大学のOB上田氏、小島氏らOBから当時の懐かしいエピソードが紹介された。システム1回生の八木氏(CSクラブ会長)は、「瀬口先生のDNA」との言葉を使われ、1)難関に果敢に取り組むこと、2)最適化を試みること、3)そのDNAを引き継ぐことが瀬口研OBの使命ではないかと挨拶され、会場の共感を呼んだ。当時瀬口研助教授であったと冨田佳宏先生は来賓として、「やはりこの同窓会に瀬口先生がおられたら、とみな思っておられることでしょう。」「瀬口先生は日本で初めてのカタカナ学科の立ち上げに他の先生方と一緒にご尽力され、現在隆盛を得ているバイオメカニクス、計算力学、最適設計、実験力学など新しい学問体系を形にするのに大きく貢献された。先生の素晴らしいところは新しい形ないものを形にするところまで持っていかれたところだ、こういった先見性に対して師事した若者は引かれたのではないか」とご挨拶。瀬口先生と過ごした時間は短いが、密度の高い研究生活を懐かしむように語られたのが印象的であった。多田幸生教授(現:システム情報学研究科長)、和田成生教授(大阪大学基礎工学部)からは瀬口研究室のその後の展開と両大学の現状が資料を用いて紹介され、長く大学を離れているものにとっては時の流れを感じるひと時となった。以下、出席された方々の何人かに当時を思い出し一言コメントを頂いたので、原文のまま紹介したい。(誌面の都合で一部のみのなることお許し戴きたい)

・一瞬で学生時代に戻っています。今なお、瀬口先生だったらどうされるだろうな?などと考え学生指導に当たっています。

・20数年ぶりに、当時の瀬口研メンバーに会うことができ、懐かしかったです。楽しいひと時を過ごすことができました。本当にありがとうございました。「主なしとて、研究室のつながりな忘れそ」(字余り)の気持ちでいきたいものです。

・瀬口先生の気配を感じつつ未知の問題解決に果敢に挑戦する皆様に接し力強くもあり先生の教育についてのお考えが確実に継承されていることを確認できました。

・創成期の神戸大学システム工学科生や瀬口先生が大阪大学へ移られた時期の阪大基礎工生らいっしょに勉強したみんなに再会できてなつかしかったです。また、大きくなった理君と会えたのもうれしかったです。瀬口先生に初めて会ったときのことを思い出しました。

・私の研究の原点が正に瀬口研究室の時代にあったのを実感しています。神戸大学に着任したときの部屋が瀬口先生がかつておられた部屋だったことにも不思議な縁を感じます。「最適化は技術者・研究者の本能」というあたりは現在の学生の指導の際にもよく口にしています。

・研究テーマが多岐で、気の弱い私は、テーマ選択の際に血を見ないのがいいと言ったら先生に笑われた記憶があります。その後、ウサギの肺の解剖とか、犬の血管を研究している人を見てよかったと思っております。私が選択したテーマは今も役立っております。

・ 懐かしい仲間とあえて幸せなひと時を過ごすことができました。またの再会を楽しみにしています。 同窓会にはご来賓として、奥様・瀬口郁子先生(神戸大学)、ご子息・理氏(国立循環器病センター)のご臨席も賜った。僭越とは思ったがコメントを頂けたので末筆ではあるが以下にご紹介し、会の報告としたい。

・父がなくなり20年が経ちますが、職場で父を見る機会はほとんどありませんでした。今日この場に参加させていただき、父の職場での一面をうかがい知ることができました。 懐かしい"おにいちゃん"達のお顔も拝見でき、楽しい時間を過ごさせていただきました。次男、理

・今日はあまりにもいっぱい、想いがあり、なにを申し上げていいのかわかりませんが、非常に贅沢なひと時を過ごさせていただき、感謝いっぱいです。長い間のブランクも一瞬になくなる瞬間を味わい、そしてお顔をみると当時の、面白いエピソードなども次々思い出され、face to faceの素晴らしさを再認識させて頂きました。本当にありがとうございました。瀬口郁子

システム工学科7回生 粟津邦男 記

22-hirai
システム工学科2回生同窓会

 卒業してから34年目の同窓会を2011年5月に開きました。実は1998年に第1回を開いていますので今回は第2回ということになりました。それでも13年ぶりです。なかには卒業以来の再会という仲間もおり、年月の経過を改めて実感させてくれました。

 我々2回生は多くが東京を中心に生活しています。連絡がついたのが23名で、そのうち15名が関東在住で8名が関西在住となっています。今回は関西在住者が幹事となって計画しました。関東からの出席者のことを考え、できるだけ東寄りで費用を抑えようと、吉岡君が勤務するパナソニック電工の彦根にある保養所(パナソニック電工レークアイランド)で開催することとなりました。関西からは6名、そして関東からも6名が参加してくれました。感謝です。

 夕方にJRの最寄駅に集合しましたが、現れた姿と卒業当時の記憶とのギャップが思わず笑いを誘います。ギャップが大きくてもどこかに面影が残っていてそこから当時が思い出されます。ギャップが小さくても微妙に変化を感じます。この再会の最初の場面は同窓会の一つの醍醐味であろうと思います。

 保養所に着いてひと風呂浴びて汗を流すと宴会の始まりです。ただ田井君はひとりだけ風呂に入らず焼酎を飲んでいましたが。添付の集合写真を撮った後、その田井君による乾杯の発声で幕を開けました。田村君から順に、現状の仕事の状況、これまでの経歴や経験談、あるいは趣味や家族ことなど思い思いに語っていきました。もちろん静粛に聞いているはずもなく、横からちゃちゃが入ったり、つっこみが入って思わぬ方へ話が脱線しては大笑いの連続でした。

 我々の年代はサラリーマンであればほとんどの人がもうすぐ人生の分岐点を迎えます。今はまさにその直前で、のんびりとその先を迎えようとしている者や、子どもが社会人になるまでまだ時間がありもうひと頑張りと考えている者もいます。これからじっくりとどの道を進むべきか検討して結論を出すのでしょうが、悩みも多いことでしょう。また、家業を継いだり独立したりして会社を経営している者もいて、この景気の中、厳しいかじ取りを行っていることでしょう。しかしながら楽しい気分が満ちているせいか、ほとんどの者は日ごろの悩みを口に出す機会がないというよりもどこかへ吹っ飛んでしまったような楽しい時間が進んでいきました。いわゆる病気自慢もなく、逆に夫婦でランニングを始めて非常に健康になったという富田君や、週2回のジム通いでマッチョになった塚本君がいました。また、孫ができておじいさんになったのも何人かいたようです。

 そのあとは自然にカラオケ大会が始まり、よっぱらいの調子っぱずれの歌声は夜更けまで続くのですが、田村君は営業で苦労したせいか、どんな歌でも上手にハーモニーをつけてがんばっていました。また藤君はどこで覚えたのか、中国語の歌を披露してくれました。

 コテージは3棟あり、くじ引きで4人ずつに別れたのですが、その一つに全員集まりさらに酒盛りが続きます。狭い空間に12人の酔っぱらいのおっさんが集まってわいわいがやがやと怪しげな話を繰り出したのですが、残念ながら内容はほとんど覚えていないのでここで紹介することができません。三々五々自分のねぐらに引き上げて午前1時ころにはみんな夢の中だったでしょう。

 翌朝は8時から全員そろって朝食をとり、彦根城へと向かいました。昨日からの台風2号による雨は衰えることなく降り続きます。晴天であれば琵琶湖のほとり、対岸には比叡山を望む絶好の景色に見とれるところが、残念ながら比叡山どころか琵琶湖の湖面もどこにあるやら。それでも国宝彦根城は凛々しい姿で我々を迎えてくれました。城内をひととおり見学して回ったのち、近くにある蕎麦屋へ入って昼食をとり名残惜しい中にも解散しました。次回はいつどこでという約束はしませんでしたが、たぶん関東で開かれるのでしょう。楽しみに致します。

 最後になりましたが、CSクラブより小さな同窓会支援を頂戴し、有効に使わせていただきましたことをご報告申し上げます。八木会長様はじめ熊本様ほか役員ご一同様、ありがとうございました。

システム工学科2回生 中越 一之 記

情報知能CS13/計測3講座 同窓会

 平成23年4月30日、神戸市中央区北野町の六甲荘に於いて、CS13/IN3講座の同窓会が、峯本先生、吉村先生、中川先生、後藤先生や卒業生、現役の的場先生、仁田先生や在校生の合計45名の参加により開催されました。

 このたびの東日本大震災により多くの方が大変な被害に遭われ日本中が一丸となって復旧に取り組んでいる中、同窓会を開催することに迷いもありましたが、これが教官・現役生・卒業生の絆を深め、世の中に貢献できるよう力を合わせていく第一歩であるとの思いで開催させていただきました。

 会は的場先生からのご挨拶、峯本先生の乾杯により始められ、各先生からの近況報告の後、講座の歴史を峯本先生からお話しいただき、各出席者の自己紹介と続きました。自己紹介の時は、スクリーンに出席者の卒論や修論の表紙と卒業時の写真を投影し、それを見ながら各自の学生時代の思い出や仕事のことなどを話してもらうという趣向で進め、大いに盛り上がりました。現役生にとっても、これからの就活を進めていく参考になったものと思います。

 今回の同窓会は、主に近畿在住者に呼びかけて行いましたが、さらに多くの卒業生の参加が望まれます。そこで全国の同窓生に呼びかけて来年10月に情報知能工学CS13/計測工学IN3講座の同窓会を開催することが、計測17回の中島さんから提案されました。来年は計測工学科の第1期生が卒業して50年になる節目の年でもあり、教官、卒業生、現役生の親睦交流の場をつくり、繋がりを強めていこうというものです。参加者全員の賛同をいただき、準備を進めていくことになりました。来年が楽しみです。

 最後に吉村先生から閉会のご挨拶をいただき、盛会裏に終了しました。

 今回の同窓会開催にあたってはCSクラブから小さな同窓会支援事業によるご支援をいただきました。深く感謝を申し上げますととともに、CSクラブの益々のご発展を祈念いたしましてご報告とさせていただきます。

福丸裕久(計測院16回)記